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桃尻文庫

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tag: 第三者視点  1/2

はじめてのお尻ペンペン (母親/子供)

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「お尻!そこにお手々!」小さな二人のケンカをとめたのは、一人のお母さんのこんな言葉だった。児童公園の砂場。プラスチックのシャベルを取りあって、争いは起きたのだ。「やめなさい、どうして順番に使わないの?」もう一人のお母さんは、優しい声音で窘めていた。自分の子とよその子、強くは言えない。でも、子供たちはちっとも聞かなくて、黄色のシャベルは二人の間を行き来した。「やーめーろーよー」「はーなーせーよー」段...

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除夜の尻叩き(Fm)

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一、十二月の三十一日、久しぶりに実家に帰った。自分の家に入るのに呼び鈴を鳴らすというのは、いつまで経っても慣れないものだ。それでも母親に鍵を開けもらって家に上がると、懐かしい、古い家の独特の匂いがした。ここは変わらない。この家もそうだし、周りの家々もだ。ただちょっとだけ、みんな白髪や皺が増えて、立派だった門松が慎ましい物になってはいたけれど。  「ただいま」お互いに照れくさいから、挨拶もそこそ...

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菜箸リサイクル 母/弟

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学校から帰ると、リビングで弟が正座させられていた。再放送のドラマがあるにも関わらず、テレビがしっかり消されているところをみると、どうもかなり深刻な事態のようだった。正座したまま俯く弟の、涙に濡れたほっぺたを見ると、すでにもみじが一枚ついている。こりゃ、マジなやつだわ。  ...

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プールの記憶 (女教師/男子)

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1夏、汗だくになりながらの買い物帰り。児童公園のそばを通ると、涼しげな水音と子供たちのはしゃぐ声が聞こえてきた。広場の一角に設置された深さ二十センチほどのささやかな水場。そこに小さな子供たちがひしめいて、バシャバシャと盛大に水飛沫を上げている。プールの端には、弧を描いて伸びる高さ二メートル強の金属管。鏡面処理されてきらきらと輝くそれは、ミスト状の飛沫を吐き出す噴水だ。 (涼しげでいいなぁ) ...

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隣の家の縁側で

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よく晴れた日曜日の朝。お隣さんのお宅から、馴染みの音が聞こえてきた。パチン、パチン、と規則的なお尻を叩く乾いた音と、小さな子の泣き声。(あらあら、失敗しちゃったのねぇ)二階にある寝室の窓から覗いて見れば、庭の物干しには立派なおねしょ布団。その手前には、うちの家の造りと同じく、申し訳程度にちょこんと設えられた縁側に座る、見慣れた姉弟の姿があった。最近はお姉ちゃんのお説教も堂に入ったもので、そのあたり...

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