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桃尻文庫

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category: 読み切り小説  1/7

テーブルの思い出

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我が家の居間には、一枚板のローテーブルがあった。天板のフチの部分は切り出したままのゴツゴツした姿で、腹ばいになると下っ腹や腿に食い込んで辛かったのを覚えている。なんで、テーブルの上に伏せる必要があったかって?それはもちろん、お尻を叩かれるためだ。...

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変化 F/m

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久しぶりに帰省した。テナントががらりと入れ替わり、以外なほどに変化した駅前の様子。それに対して、時が止まっているかのように変化のない住宅地。いつの間にか営業をやめたらしい近所の店、そのシャッターのサビ具合だけが、自分の記憶と今日の現実の隔たりを感じさせた。思えば最後に帰った時から随分と経ってしまっていた。とくに家族仲が悪いわけではなかったが、働きに出るようになると生活も色々と変化する。自分の生活圏...

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お仕置きのある家「従弟」(おねショタ)

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夕暮れ時の自室、従弟から渡されたプリント類をチェックする。学校行事に関するいくつかの栞の他に、今日は返却されたテストもあった。忙しい彼の母親に代わって目を通すのは、いつしか私の役目となっている。歳は一回りも離れていないから、ほとんど弟の面倒を見るような感じなのだけど。懐かしい内容の書かれた答案に目を通しつつ、全教科の点数をざっと見ていく。この家の教育方針で目標は80点と決められているから、どれだけ足...

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アンドロイドの鈴木さん F/m、M/M未遂

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ひとり遺された家で過ごす、休日の昼下がり。居間の柱の傷が目に入って、ふと寂しさが込みあげた。柱に奔る幾つかの横線は、兄貴との背比べの痕。ローンが残ってるのにと慌てる親父を制して、お袋が刻みつけたものだった。こういうのも思い出になるんだから。言葉の通り、今では本当に思い出になってしまった。もう終わったことだから。そう自分に言い聞かせても、熱くなる目頭はどうにもならない。僕は壁にもたれかかって、少し震...

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はじめてのお尻ペンペン (母親/子供)

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「お尻!そこにお手々!」小さな二人のケンカをとめたのは、一人のお母さんのこんな言葉だった。児童公園の砂場。プラスチックのシャベルを取りあって、争いは起きたのだ。「やめなさい、どうして順番に使わないの?」もう一人のお母さんは、優しい声音で窘めていた。自分の子とよその子、強くは言えない。でも、子供たちはちっとも聞かなくて、黄色のシャベルは二人の間を行き来した。「やーめーろーよー」「はーなーせーよー」段...

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