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桃尻文庫

~スパンキングやお仕置きに関する創作ブログ~

セルフ(/F)

「ただいま」

誰もいないアパートの玄関でも、つい口をついて出る挨拶。それは子供の頃の躾の賜物なのかもしれない。

仕事を終えて帰宅した私は、カバンを投げ出してシャワーを浴びた。人心地つくと、今度は下着姿のまま買い置きのレトルト食品を貪る。美味しくもなければ不味くもない。自炊は一時期していたが、最近はそれも面倒になってしまっていた。

疲れているというのもあるが、そもそも根っから怠惰なのである。干しっぱなしの洗濯物をむしり取るようにして、シワシワの部屋着に着替え、改めて、そう自覚した。

(これは……お仕置きが必要かな)


尻を叩くという慣用句について語ってみる

励ましたり、発破をかけるというような意味合いで、ごく普通に使われているこの言葉。スパンキング趣味があると、つい反応してしまいますよね。

馬に鞭を入れる事からきたのか、それとも人のお仕置きからきたのか、わざわざ語源まで調べたりはしませんが、自分はやっぱり字面通りに妄想が膨らみます。意味合い的にも、お尻叩きのお仕置きに通じる所がないこともないですし。

例えば、酷く落ち込んで自暴自棄になってしまった時。初めての事や環境の変化に怖気づいて動けなくなった時。誰かに「お尻出しなさい」と強く言われるわけです。

手の平にせよお道具にせよ、何も考えられなくなるほどにたっぷりと叩かれて、思いっきり涙を流し、声を上げて泣きじゃくり――。うつ伏せでヒリつくお尻を晒したまま、疲れきってぼーっとした頭。肯定的なメッセージとともに温かい手の平がそっと髪を梳く、お許しの時間。いつの間にかネガティブな感情は消えてしまい、興奮の後の微睡みに逆らうこともなく、そのまま深い眠りへ……。

そして翌朝からは、また元気を取り戻して日常に、あるいは新しい挑戦に進めるわけですよ。まあ、そんなような状況を想定してこの言葉を見聞きすると、スパ好き的にはより楽しいんじゃあるまいかというお話でした。



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