FC2ブログ

桃尻文庫

~スパンキングやお仕置きに関する創作ブログ~

押入れ読書

押し入れの二段目に座って本を読む。
鴨居に頭をぶつけそうになっても、やめられない。
これは秘密の楽しみである。
家族に見つかると叱られてしまうのだ。

「コラ!」

という声に慌てて飛び降りても、入り口は塞がれているから逃げ場なし。
その場でパンツを下ろされて、お尻に手形が残るくらい叩かれる。
バチーン!!と、耳がキンキンするくらいの音を立てて。
火が点いたように泣き出して、畳の上にベチャッと潰れる私。 

 「ちゃんとお座りして読みなさい!」

もはや読書どころではなくなった私の、半脱ぎのパンツを戻して、母は去ってゆく。
そんなことが、過去に何度も何度もあったのである。

私には一つの疑問があった。そもそも、なぜダメなのか、ということだ。
親いわく、お行儀が悪いから。
しかし、押し入れに座ると、なぜお行儀が悪いことになるのだろう。

我が家の、座る、に関するお行議論。
押し入れに座るとお行儀が悪く、椅子に座るとお行儀がよい。
フローリングに座るとお行儀が悪く、畳に座ればお行儀がよい。

腑に落ちない。

昔からそうだったから、みんながそう言っているから。
それ以外の答えは、おそらく、誰も持っていない。
問い詰めると、口答えするなという。
また、お尻叩こうか、と脅してくる。
それこそ野蛮ではないか。

地面に座るとお行儀が悪い。
ピカピカに磨き上げた食卓に座るとお行儀が悪い。
これは解る。
実害が生じるからだ。
前者は服が汚れるし、後者はテーブルが汚れてしまう。

しかし、自室の押し入れに座ったところで、なにがどうなるものでもない。
所詮、押し入れは押し入れであるし、ズボンのお尻はズボンのお尻なのだ。
なにも変わらない。

では、そうした縛りは、誰が作り、誰のためにあるのだろう。
そんな疑問を持ちながら、今日も押入れで足をブラブラさせている。

ブラブラ、ブラブラ。

でもしばらくしたら、お尻はきっと、ヒリヒリするのだ。


『SpankingChronicle』DL販売開始のお知らせ

SpankingChronicle

オトガワさん企画の合同誌『SpankingChronicle』のDL販売が開始されておりました!
しおごはんも拙いながら、4ページの漫画で参加させていただいています。
(背景白くてごめんなさい、文字ばっかりでごめんなさい)

紙版はとらのあな(こちら)さんにて通販可能なのですが、なんとカバー付きで普通のコミック並の厚さがありました。
(……すごい)
いわゆる薄い本なのですが、中身も本自体もぜんぜん薄くない本なのです。

お仕置きありラブスパあり、姉あり母あり叔母ありショタありロリあり、手の平もありお道具もあり……。
まずはサンプル画像で参加者様一覧を見ていただきますと、この本の濃密さが伝わるかと思います。
この作品に参加させていただけて、しおごはんはとても嬉しく思いました。

本当は内容も語りたいのですけれど、ネタバレになっちゃうのでこればっかりは……。
というわけで、これほど大人数かつバリエーションに富んだスパ漫画誌は、過去にないであろうという大作ですので、ぜひに!

興奮しつつオススメしたい、しおごはんなのでした!

スパモノレビュー?『お姉ちゃんが来た』



(既にこのセールは終わってしまったようです)
以前、コメントでトモヤさんに教えていただいた、お尻ペンペンありの病み気味おねショタ漫画、
『お姉ちゃんが来た』の一巻目のKindle版が11円になってました!(1月8日現在)

……と、あんまりにもアレな値段設定に驚いたので、お知らせです。

まあ、服上で一コマのみですが、漫画自体が面白い(ただし人を選びそう)のでオススメはできます、はい。
なんか頭を空っぽにして読めるヌルめのギャグ四コマが読みたい人はどうぞ。

しおごはんは、この七十倍くらいのお値段の紙版を買ってしまいましたが、
Kindle版のほうが読むのも管理するのも楽でイイなあと思う今日このごろです、はい……。
(11円て……11円て……紙の本買った立場は……いや、べつにいいですけど……)

除夜の尻叩き(Fm)

一、
十二月の三十一日、久しぶりに実家に帰った。自分の家に入るのに呼び鈴を鳴らすというのは、いつまで経っても慣れないものだ。

それでも母親に鍵を開けもらって家に上がると、懐かしい、古い家の独特の匂いがした。

ここは変わらない。この家もそうだし、周りの家々もだ。ただちょっとだけ、みんな白髪や皺が増えて、立派だった門松が慎ましい物になってはいたけれど。  

「ただいま」

お互いに照れくさいから、挨拶もそこそこにコートを脱いで、いつもの場所に座った。みんなは夕方にならないと戻ってこないらしい。つけっぱなしのテレビでは、さきほどまで只中にいた帰省ラッシュの映像が流れている。

石油ストーブの熱のこもった居間で、客用の茶碗で出されたお茶を啜る。いつもの味に、しかし、唇に当たる感触は新鮮だった。そういえば、自分のコップはぜんぶ持って出てしまったんだっけ。

今日は人が多かったとか、ギリギリまで休めなかったとか。母親とそんな他愛ない話を細切れに交わしながら、時間が過ぎるのを待つ。仲が悪いわけではないけれど、あらたまって再会を喜ぶほどベタベタもしていない。まあ、普通、というやつなのだろう。

手持ち無沙汰に、掛け時計の音がやけに大きく聴こえる。ふと部屋を見渡しても、そこにはやっぱり見慣れたものしかなくて。

起き上がり小法師に将棋の駒、手を付けないままの安い洋酒瓶に旅行の提灯。どこで買ったのか、いつからあるのか。ゴミゴミしていると思っていた居間の戸棚のガラクタも、久しぶりに見ると懐かしい。この中で価値がありそうなのは、親父のトロフィと、祖母が作った鞠くらいだろうか。そういえば、すみっこに押しやられた足踏みマッサージ器は初めて見る。

「この前、買ってみたんだけどね」

母曰く、擽ったいわ、部分的には痛いわで、散々だったらしい。健康によろしい足つぼマッサージも、続かなければ意味がない。もっていく?という母の言葉に、いや、いらない、と返して、話題は次に移った。


二、
夜になって、挨拶に回っていた父と近所に住む叔父叔母、小さい男の子を連れた従姉妹が揃った。店売りのおせちセットに、少しだけマトモな日本酒とビールが並ぶ、慎ましい集まりだ。簡単な近況報告を終えて、さっそく酒の席になる。集まるといっても、やることといえば、これくらいしかないのだ。

「タカシくんは、何年生になったんだ?」 

従姉妹の子供をくん付けで呼ぶ、親父の態度に笑ってしまう。その報復か、お前も早く孫の顔を見せろとせっつかれ、そんな簡単に見つかるもんじゃないよ、と交わし、昆布巻きを一つ食べた。

当のタカシは親父たちに聞かれるまま学校のできごとをしばらく話し、その後は退屈したのか、従姉妹のスマホを借りてゲームをし始め、すっかりやることのなくなった大人たちは、テレビの中の和装の芸人を見て、無難に笑いあうしかなかった。


三、
「そろそろ、だから、ね」
「隣の部屋、使えるから」

深夜。従姉妹がみんなと目配せをして、眠そうなタカシを揺り起こして隣の部屋に連れていく。母親があらかじめ、エアコンをつけて温めておいたらしい。しばらくすると、ふすまの向こうから衣擦れと、バチンバチンという音が聞こえてきた。

「まだやってんだ、あれ」
「そりゃ、お正月だもの。この辺じゃ、もう外ではやってないけどね」

除夜の尻叩き。

うちの地方では大晦日に一〇八回、子供たちがお尻を叩かれるという妙な風習がある。もともとは無病息災とまっすぐに育つ事を願った、邪気と煩悩を払う儀式だそうだ。しかし、最近はお年玉と引き換えという、子供向けの大義名分も付いているようだった。

「あの子、けっこう強く叩くのね」

ふすま越しの平手の音に、叔母が心配そうに呟く。

「いやあ、男の子だし、あのくらいはしないと」
「昔はほら、俺らなんか、オフクロに雪んなか外に出されてさ」

それを聞いた親父と叔父が、自分たちの叩かれた話を武勇伝のように語り出すのも、毎年のことだ。

曰く、昔は外に引っ張りだされて、羽子板使って叩かれて。泣き声が大きいほど健康になるからと、ご近所で競いあうように泣かされて。門松の横で腫れたお尻を寒風に晒して、身も心も強くしたという。最近は、家々の玄関先に、赤いお尻の子供たちがズラリ並ぶ光景を見られなくなったのが、寂しいと。小さい頃から何度も聞かされたから、すっかり覚えてしまった。

「あの子は我慢強いな」
「いやあ、そろそろ泣き出すだろう」

叔父の読みが当たり、ふすまの向こうから平手に混じってタカシの泣き声が聞こえはじめた。

「最初は我慢するんだよな、お年玉が貰えっから」
「そうそう。でも、痛いもんは痛い」

そう言ってケラケラ笑いあいながら、子供に渡すぽち袋を確認する。自分も少しだけ入れておく。気持ちだけだけど。

「おお、お前もついにあげる側か」
「この前まで、お尻痛いってワンワン泣いてたのにな」

酒のまわった赤い頬して、上機嫌なオッサン二人。やめてくれと言っても聞きやしないから、酔っぱらいはたちが悪い。

「久しぶりに膝に乗ってみる?」

ついに母親までケラケラ笑いながら、膝をポンポンと叩いてみせた。そういう冗談はやめてほしい。

「おう、お年玉がもう一つ必要になるな」
「袋、あまってたっけかなぁ」

本当に、やめてくれって。お尻の音とオッサンたちの笑い声を聞きながら、もう一つ、昆布巻きを食べた。 


明けました

新年、あけましておめでとうございます。 しおごはんです。
昨年は、コメントに、拍手に、Twitterに、多くのかたにお世話になりました。
あらためまして、日頃、桃尻文庫を御愛顧くださっている方々に御礼申し上げます。

今年は申年。

スパンキングにぴったりな真っ赤なお尻のお猿さんが干支の、貴重な一年ですね。
せっかくなので、お尻叩きのお仕置きの妄想も、より深めていきたいと思います。
お猿さんに負けないくらい真っ赤なお尻をたくさん、書いて、描いていきたいです。

それでは、どうか今年もよろしくお願い致します。

Newest

Designed by Akira.
Copyright © 桃尻文庫 All Rights Reserved.